新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。

いちばん不安や心配を抱えているのは、新入生の皆さんでしょう。
入学したはいいものの、入学式もガイダンスも中止となり、大学での友人もできず、という状況におかれています。
また、地方から出てきた学生さんは、外出自粛で自由が利かないうえに、大学の友人もできないので、情報から孤立してしまいがちです。
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この際に有利なのが、本学は「STAND BY YOU」を掲げた小さな大学だということです。
わが法学部の場合、1年次で履修する「基礎演習」は、友だち作りや大学生活・学業の基礎を身につけるためのゼミですが、このゼミの担当教員が「担任」となります。
そこで、先日、教務課から学部の先生方全員にこの基礎演習の担当学生の名簿が配布されました。多くの先生が、受け持ちの学生に電話をし、直接声を聞き、また聞かせることで焦りと不安を抱く新入生のケアを行いました。私も学生たちに電話をし、「何かわからないことや心配なことがあったら、遠慮無く相談してほしい」と伝えました。学生たちからは、肉声でのコンタクトがあったことで、一様に安堵した雰囲気が伝わってきました。思いもかけず、保護者の方からお礼を言われることもありました。
やはり無機質な文字ではなく、肉声でやりとりすることの重要性を感じました。
とりわけフィルスタコースは規模が小さく、学生と教員がお互い顔のわかる関係にあるので、これはとても有効だったと思います。

ところで、
新年度に入りましたが、大学では対面授業は行われず、GW明けからオンラインによる授業が開始される予定です。

ちょうど本学では、今年度6月から新しい教学システム(授業や成績管理に関する新たな仕組み)が稼働する予定でした。これが動き出すと、学生と教員との授業についてのやりとりや教材の配布、レポートの提出などが各段にしやすくなるはずです。
そこで、授業が滞っている現状を承けて、大学と業者と交渉の末、このシステムの稼働を5月中旬からに早めてもらうことができました。

GW明け第1週の授業は、シラバスによる指示での課題提出などで対応したり、既存のWebclassを活用したりしますが、次の週からはこの新システムが利用できることになっています。

まだ学生も教員も不慣れなので、もたつくことはあると思います。
が、慣れてくれば、このシステムを利用しての教育は一定の効果をあげてくると見込まれます。

大変な1年になりそうですが、
小さな大学の利点、小さなコースの利点を活かして、中味の濃い教育を行っていきたいと思います。
皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!