フィルスタコースのブログ

中央学院大学 法学部 フィールドスタディーズコースの情報を発信するブログです。

2018年11月

今回はフィルスタコース独自の授業「NPO・NGO論」を担当している中臺(なかだい)先生が、最近の授業の様子を報告してくれます。まさに社会に出ていくとはどういうことか、世の中の役に立つとはどういうことかを身をもって学ぶとのできる授業です!

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フィルスタコースの2年生には、必修授業「NPO・NGO論」があります。授業では、秋までに3回以上のボランティア体験に参加してくる必要があります。そして、毎年、NPO活動に携わる様々な講師の方に来ていただきお話をしていただいています。今年は、柏市で手賀沼ガイドボランティアの運営を担当している松清さんに来ていただきました。左の写真が松清さんです。
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授業では、パワーポイントで多くの写真とともに活動内容についてわかりやすく説明していただきました。松清さんたちのボランティア活動は、地元と行政をつなぐ貴重な役割を果たしています。今年のボランティア体験では、手賀沼周辺の環境保全体験をしてきた人もいましたので、とても身近な話でした。


左下の写真は、松清さんたちグループで作成したパンフレットです。当日にいただきました。右下の写真は、一般の人たちと一緒に手賀沼に生息する生物調査をしているところです。
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ボランティア活動に参加して、実際のNPO活動をしている方たちに外部講師に来ていただき話を聞く、という体験を通して、社会の仕組みを実体験として理解できる授業です。

先週の土曜日(11月10日)、教育実習報告会が開かれました。

フィルスタコースには教職を目指す学生が多いので、今回は、教職課程の重要行事である実習報告会についてお知らせします。

この催しは、教職課程の科目「教育実習Ⅰ」「教育実習Ⅲ」の一環で、教職課程を履修している3・4年生には必修科目になるものです。
教職に関わる講演会のほか、今年度教育実習に行ってきた学生による教育実習の体験報告などが行われました。
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学生でありながら、現場の中学・高校の教員として実際に教壇に立ち、授業をし、あるいは部活の指導やホームルームの指導など、さまざまな教員としての仕事を体験する貴重な機会です。
国家資格である教員免許の取得のためには必ず通らなければならない、学生時代最大の関門といってもいいでしょう。

午前中には、学外講師の方による講演会が開かれ、今回は清水書院という出版社で長年教科書の編集・出版・販売に関わって来られた高田和則さんがお話をしてくださいました。
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これまでも毎年、中・高の現場の先生方や教育委員会の方などにお話をうかがってきましたが、教科書編集者の方にご登壇いただくのは初めてでした。
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教科書を作るご苦労や販売のことなど、いろいろ興味ある話を聞かせていただくことができました。
講演後の質問も学生から次々出て、やはり関心の高さを感じさせました。

午後になると、いよいよ実習報告会のメインイベントです。
実習に行ってきた4年生が全員一人5分ずつ、自らの体験を口頭で報告します。
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5分というのは、実際に話してみると意外と長い時間です。
しかし、4年生は全員大きな声で、時に笑いを交えながら、しっかりとした報告をしてくれました。2、3年生のときは自信なさげで、こんな大勢を前にとても話などできそうになかった学生も、驚くほどの成長を遂げ、また語る内容もそれぞれ自信に満ちて、素晴らしい報告でした。
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「この学生がこんなに!?」とわれわれ教員もびっくりさせられるような成長をしていた学生が何人もいました。
中学・高校の現場での学びというのがいかに大きな力をもっているかを、まざまざと感じさせられる報告会でした。
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  現社コース(フィルスタコース)の先輩たちも素晴らしい報告をしました
来年度実習に行く予定の3年生たちも、真剣な表情で先輩たちの報告に聞き入っていました。

このあと、今度は実習教科別に教室を分かれて、それぞれ実習経験者の4年生とこれからの3年生とが質疑を交える「教科別ディスカッション」の時間が設けられています。
ここでも、3年生は案外身近に迫ってきた教育実習に関して、準備すべきことや実習中に心がけること、そして心配な点などを次々と質問し、4年生は自らの経験に照らし合わせてしっかりと応答していました。
3年生はこうして、教育実習というものを真剣に捉えるようになっていきます。







8月1日(水)、最高気温は気温35度。
危険を感じるほどの猛暑に、予定していた1年ゼミ生の焚き火料理は延期となりました。
この気温で焚き火をするのは危険すぎました…。
毎年前期の終わりに実施してきた1年生基礎演習の焚き火料理は、今年、
とうとう夏休み前にできず仕舞いとなりました。

そこで!
夏休み明けの10月に再度焚き火料理に挑戦することになりました。
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実は今月27日・28日に開かれる大学祭「あびこ祭」で、わがゼミは毎年恒例となった「本格炭火焼きの焼き鳥屋」を開業するのです。
しかし…年度始めの焚き火茶会はやったものの、本格的な焚き火料理はまだ。
炭火の扱いや焼き鳥の焼き具合・焼き時間などを計り練習する機会もまだありませんでした。
そこで、
今回は「あびこ祭」の練習も兼ねて、「本格焚き火料理」を実践することになりました!
授業がなく時間がゆっくり取れる土曜日に時間を設定し、10月13日にいよいよ焚き火料理をやりました。

午前10時40分に我孫子駅前に集合し、駅前のスーパーで食材を買い物。
今日のメニューは、いつものようにカレーライスと焼き鳥です。
ただ、夏休み前の場合は夏野菜カレーでしたが、今回はもう秋。そこで、キノコカレーにしました。
そして肉は、
私白水が自ら解体を手伝い、切り分けた野生のイノシシ肉です。
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何を隠そうわが家の近所には狩猟免許を持った猟師さんが何人かいて、動物が掛かると連絡をくれるのです。
イノシシは収穫目前の畑の芋やら豆やらタケノコやらを軒並み食い荒らすやっかい者。
これを退治することは農業を守るために必須なのです。

7月8日に有害駆除で捕獲し、冷凍庫に入れてあったイノシシ肉のもも肉を前日に冷凍庫から出し、解凍しておきました。

大学に着くと、焚き火道具のロケットストーブ、鍋、まな板、包丁、皿などの調理・食事道具一式を持ち出し、
屋根のある大学中庭の喫煙所を借りて、11時半頃から作業を開始しました。
まずは米を研ぎ、浸水。厚手のダッチオーブンで13合の米を炊きます。
イメージ 3イメージ 4一方、カレーは玉ねぎ・人参・ジャガイモを炒め、切り分けたイノシシ肉を投入してさらに炒めます。
沸かした湯を入れ、トマトジュース、リンゴジャムも入れてぐつぐつ煮込みます。
材料が柔らかくなってきたら、カレールーを投入して、しばらくまた煮込みました。
ご飯はもう1台のロケットストーブで火に掛け、沸騰してしばらくしてから火から下ろしました。
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このころには、ロケットストーブ内にだいぶ燃えかすの燠火がたまってくるので、それを七輪に移して、こちらは焼き鳥の練習をします。
いい具合に焼き上がりました。
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やがて、ご飯もちょうどいい具合に炊き上がり、カレーも完成して、カレーライスが出来上がりました!
いただきまーす!
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このあと、火の始末までじっくり体験しました。
日本の大学でキャンパス内で焚き火のできるところは少ない(というか、ほとんどない)ですよね。
でも火を使えるからこそ人間なのです。
火を遠ざけるのではなく、いざ自然災害のときなどに安全にきちんと火が扱えるように日頃から訓練していたいものですね。
まさに「生きる力を養う」教育を実践した1日でした。


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