谷川ゼミの報告の第3弾です。
2年次テーマ演習では、瀬戸内海の島での学びを実施しました!
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2016年度(夏休み)のテーマ演習フィールドスタディは、恒例の、香川県の瀬戸内海の島・豊島(てしま)でした。
この島は、1980年代に産業廃棄物の不法投棄事件が起きました。当時、日本最大の50万トンの産廃が「野焼き」され、環境破壊を引き起こしたのです。
95%撤去が進んだ産業廃棄物不法投棄の現場
香川県は、この産廃業者を指導することなく、むしろ「行政の無謬性」ということで、業者をかばう形となりました。ここから、産廃の撤去をめぐって、島民と香川県庁との長い闘いが始まりました。
島民の側の応援団となったのが、故・中坊公平弁護士(元・日弁連会長)とその仲間たちです。政府の公害調停の場で話し合いを重ね、2000年6月に、当時の香川県知事の涙の謝罪とともに、公害調停の合意を勝ち取ったのです。
この事件のお蔭で、政府は、いわゆる産業廃棄物処理法を数度にわたり法改正し、排出者責任を明確にしたり、罰則規定を格段と厳しくしました。結果的に廃棄物は90万トンもあることがわかりましたが、現在はその95%以上が無害化されて島外に搬出されています。
島の資料館で、豊島産廃対策会議の事務局長の安岐正三さんから説明を受ける。
島の公民館で、故・中坊公平弁護士のお弟子さんで、中坊弁護士と一緒にこの事件を担当された日高清司弁護士から、事件の概要を聞く。
谷川ゼミは、過去14年間、毎年、この豊島をフィールドとして、この事件の概要を学習し、現場を見学し、島の皆さんから聞き取り調査を行ってきました。
各班に分かれて、島内の3集落をフィールドワーク。この写真は、唐櫃(からと)地区を案内してくださった笠井厚廣自治会長さんと記念写真。
弘法大師が掘り当てたという「唐櫃の清水」の前で。
近年は、豊島の再生がテーマとなってきています。産廃問題は解決の方向に行っていますが、少子・高齢化は進み、人口減少も加速し、限界集落化しつつある現状を、いかに打破するか。簡単に答えは出ませんが、学生なりに現地に学び、答えを模索することに取り組んでいます。
島内各地区のフィールドワークの成果を班ごとにまとめてプレゼンテーション。岡山の山陽放送のテレビ取材が入って、ちょっと緊張。
2年次テーマ演習では、瀬戸内海の島での学びを実施しました!
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2016年度(夏休み)のテーマ演習フィールドスタディは、恒例の、香川県の瀬戸内海の島・豊島(てしま)でした。
この島は、1980年代に産業廃棄物の不法投棄事件が起きました。当時、日本最大の50万トンの産廃が「野焼き」され、環境破壊を引き起こしたのです。
95%撤去が進んだ産業廃棄物不法投棄の現場
香川県は、この産廃業者を指導することなく、むしろ「行政の無謬性」ということで、業者をかばう形となりました。ここから、産廃の撤去をめぐって、島民と香川県庁との長い闘いが始まりました。
島民の側の応援団となったのが、故・中坊公平弁護士(元・日弁連会長)とその仲間たちです。政府の公害調停の場で話し合いを重ね、2000年6月に、当時の香川県知事の涙の謝罪とともに、公害調停の合意を勝ち取ったのです。
この事件のお蔭で、政府は、いわゆる産業廃棄物処理法を数度にわたり法改正し、排出者責任を明確にしたり、罰則規定を格段と厳しくしました。結果的に廃棄物は90万トンもあることがわかりましたが、現在はその95%以上が無害化されて島外に搬出されています。
島の資料館で、豊島産廃対策会議の事務局長の安岐正三さんから説明を受ける。
島の公民館で、故・中坊公平弁護士のお弟子さんで、中坊弁護士と一緒にこの事件を担当された日高清司弁護士から、事件の概要を聞く。
谷川ゼミは、過去14年間、毎年、この豊島をフィールドとして、この事件の概要を学習し、現場を見学し、島の皆さんから聞き取り調査を行ってきました。
各班に分かれて、島内の3集落をフィールドワーク。この写真は、唐櫃(からと)地区を案内してくださった笠井厚廣自治会長さんと記念写真。
弘法大師が掘り当てたという「唐櫃の清水」の前で。
近年は、豊島の再生がテーマとなってきています。産廃問題は解決の方向に行っていますが、少子・高齢化は進み、人口減少も加速し、限界集落化しつつある現状を、いかに打破するか。簡単に答えは出ませんが、学生なりに現地に学び、答えを模索することに取り組んでいます。
島内各地区のフィールドワークの成果を班ごとにまとめてプレゼンテーション。岡山の山陽放送のテレビ取材が入って、ちょっと緊張。