フィルスタコースのブログ

中央学院大学 法学部 フィールドスタディーズコースの情報を発信するブログです。

2013年10月

ちょっと前の話題になりますが、
1年次白水ゼミ恒例の焚き火料理を学内で行いました。

いつもは前期の終わりにやるのですが、今年は都合がつかず、後期最初の実施となりました。
天気はあいにくの曇りでしたが、カマドとロケットストーブを使って、ご飯炊き、カレー作り、そして
ついでに焼き鳥も作りました。
おいしかったでーす。

まずは仕込みから。
まずは3限のゼミ時間に、我孫子駅前のスーパーにゼミ生全員で食材の買い出しに行きました。
そして次の4限に授業がなかった学生2人に来てもらってタマネギのみじん切りから始めました。
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次いで人参・ナス・トマトなど夏野菜を刻みました(まだ当時は夏の陽気だったのです)。
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まずはタマネギの炒めから開始です。
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ロケットストーブでこれらを炒めている間に、他の学生たちが授業を終えて合流。
肉・野菜を炒めたあと水を加え、ルウを加えてカレーが完成していきます。
一方、カマドの方ではご飯炊き。こちらも底に少しおこげのつく上々の出来でした。
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カレー・ご飯作りと並行して、カマドやロケットストーブで出た熾火を七輪に移し、こんどは焼き鳥。
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薪割りをするゼミ生も。自然に役割分担ができていきます。
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わずかな木ぎれだけであっという間に11人分の夕食ができあがりました。
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一同、いただきまーす!
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カレーもご飯も売れに売れて、すぐに鍋はカラに。
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こうして今年の焚き火料理も成功裡に終わりました。
さあ、後期のゼミも頑張りましょう!

本学には教職課程が開設されており、法学部では中学校社会科・高等学校地理歴史科・高等学校公民科の教員免許を取得することができます。
教員免許は国家資格の一つで、卒業単位以外に多数の授業を受講・履修しないと取れませんが、その分とてもやりがいがあり、また毎年多くの学生が教員への道を目指して勉学に励んでいます。

そして毎年現場の教員になったという知らせが大学には届いています。
今年も4名の卒業生が新たに学校現場の教壇に立ちました。
卒業してすぐの教員就職はなかなか難しく、数年の苦労の後に教員になったという知らせもしばしばあります。
本人にとっては大変な1年1年だと思いますが、どうしても教員になって教壇に立つんだという強い意志をもって苦しい勉強を続け、夢を実現していく卒業生は本当に偉いなあといつも感じます。
こういう苦労を経験した卒業生は、卒業してすぐに教壇に立つ教師とはまた違った魅力を備えていくことと思います。

さて、本学の教職課程では、3年生の後期に、翌年度の教育実習に向けて少しでも現場の雰囲気や授業の実際を:見学させるべく、「地歴科・公民科」「中学社会科」「情報・商業科」などの科目ごとにそれぞれ学校見学を行っています。
先日の10月9日には、来年度地歴科または公民科で実習予定の3年生が本学附属高校である中央学院高校に授業見学に行きました。
朝9時にスーツ姿で集合した学生たちは、マイクロバスで学院高校に向かい、校長先生の講話などをうかがったあと、いくつかのグループに分かれて3時間目・4時間目の授業を見学しました。
生徒の時に受け身で授業を聞いていたのとは違った感覚で、授業をする側の立場で参観する授業はとても新鮮だったようです。
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中央学院高校で先生のお話を聞く3年生の学生たち

また、10月12日(土)には教職課程恒例行事の「教育実習報告会」が行われました。
これは今年度学校現場で教育実習をしてきた4年生がその内容や結果を報告するもので、4年生はもちろんのこと、来年度実習を予定している3年生も必修の授業です。

報告会の中では、毎年現場の先生にご講演をいただいていますが、今年は東京大学附属高校の武田竜一先生が教職という仕事の実際とその魅力について力のこもったお話を聞かせてくださいました。
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武田先生によるご講演

そのあとは4年生一人ずつによる報告です。4年生は一人5分以内で自分の実習校でのさまざまな体験を生き生きと語りました。
1年しか離れていない先輩方の生々しい報告を聞いて、3年生も間近に実習が迫っていることを感じたようでした。
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4年生の報告を聞く3年生

さらにそのあと、今度は教科別に分かれて、4年生と3年生による質疑応答の時間が設けられています。
昨年まで不安いっぱいだった4年生は、実習を終えて一回り大きくなり、実習の実際について自信いっぱいに語り、来年実習に行く3年生は真剣な表情で質問をぶつけ、メモをとっていました。

本学の教職課程は、規模が小さいだけにひとりひとりの学生に行き届いた指導ができるのが特長です。
来年度もこうして卒業生は現場へ、実習生は実習校へと旅立っていきます。イメージ 4

2年生のテーマ演習は、この夏休みに、香川県の豊島(てしま)に行ってきました。
これは、谷川・テーマ演習の恒例のスタディ・ツアーです。
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瀬戸内海に浮かぶ豊島は、海の幸・山の幸に恵まれた、文字通り「豊かな島」でした。
そこに降ってわいた「産業廃棄物の不法投棄事件」が、島民の生活を大きく揺るがしたのです。
事件そのものは、悪徳業者による不法行為なのですが、それを指導する立場にあった香川県(庁)が、
業者に何らの指導もしなかったという事態が発覚しました。
それどころか、自らの責任回避のために、悪徳業者に悪知恵をつけるという信じがたい行為をしてきた
のです。
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イメージ 7【産廃の島の現状】











豊島の住民は、香川県の責任を追及し、政府の公害等調整委員会の場で粘り強い交渉を重ね、
2000年6月に、終に県知事から謝罪の言葉を勝ち取るという快挙を成し遂げました。
人口1000人そこそこの小さな島の一般住民が、一致団結して様々な運動に取り組み、巨大な権力
機構である県庁と闘ったことは、真の民主主義という面からも特筆に価することです。

50万トン以上の廃棄物を、香川県が責任を持って処理することになったのですが、豊島の人々は、
事件の決着後、「ゴミの島から学びの島へ」というスローガンを掲げ、この産廃不法投棄事件を風化
させること無く、毎年の夏に、「島の学校」を開催し、全国からの参加者を募って、産廃問題、環境問題
を考える営みを続けてきました。

2012年の夏で、「島の学校」は第10回を迎えました。
島の人たちは、当初より10年間は続ける、と頑張ってきましたが、高齢化が進み、人口は減少し、
予定通り10回で終了すると決めました。

この「島の学校」の常連だった、大阪の阪南大学の曽根英二ゼミと中央学院大学の谷川ゼミは、
「島の学校」が終了するのは何とも惜しい。さりながら、島の人たちの負担も大きいのは事実だ。
と言うことで、ならば、我々で自主開催できないものかと模索した結果、熊本学園大学の中地重晴ゼミと
協力して、「島の学校プラス」と称し、2013年8月7日から9日までの期間で自主開催した次第です。

もっとも、いくら自主開催とは言えども、島の方々の協力なくしては実現不可能です。
自治会のリーダーの一人である安岐正三さんをはじめ、NPO法人瀬戸内オリーブ基金さんの協力も得て、
実現しました。
また、産廃事件の弁護団の3人の弁護士さん(日高清司・石田正也・岩城 裕の各氏)を講師に招き、
弁護団長だった元・日弁連会長の故・中坊公平さん(2013年5月3日逝去)を偲ぶシンポジウムを開催
できました。
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【島の公民館でのシンポジウム】

「島の学校プラス」が無事に終了した後、谷川ゼミは、豊島の隣りの直島(なおしま)に渡りました。
これも恒例のスタディ・ツアーです。
直島(町)では、豊島の産廃の中間処理施設があり、猛毒のダイオキシン類を含む産廃の無害化処理
をしています。その施設の見学です。

また、直島は、「現代アートで島おこし」の成功例で、その上に乗って、福武財団(ベネッセコーポレーション)
が実質的な主体となって、「瀬戸内国際芸術祭2010・2013」を開催しているのです。
その、直島の「家プロジェクト」を見学しました。
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【草間彌生さんの赤かぼちゃ】

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【後に見えるのは直島銭湯 I♥湯】

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