フィルスタコースのブログ

中央学院大学 法学部 フィールドスタディーズコースの情報を発信するブログです。

2011年12月

年内最後の更新となります。
今日は、現社コース委員柴田優子先生の登場です。
柴田先生は英語がご専門で、現社コース学生の英語を担当しておられます。
学生一人一人に気を配った授業に定評があります。
今回ご紹介するのは、柴田先生のご趣味の美術鑑賞に関わる文章です。
人となりをご想像ください!(白水記)

国立西洋美術館に「ゴヤ展」を観に行ってきました。

ゴヤはベラスケスと並ぶスペインの巨匠です。版画は充実していましたが,油絵はまあ予想通りといった感じでした。

企画展がイマイチの時は,時間さえあれば「常設展」を観ることにしています。

美術館はあんまりという人のためにわかりやすく言うと,「企画展」はあるテーマのもとによその美術館から借りてきた絵を期間限定で展示するのに対して,「常設展」はそこの持ち物です。

 

国立西洋美術館の常設展は「松方コレクション」から成るすばらしいコレクションです。膨大な数の絵すべては同時に飾れないので,時々展示替えをします。

今回は,クリスマスシーズンに入ったので,聖母子像がたくさん飾られていました。

 

見終わって外へでると,澄んだ青空を背にイチョウが黄金に輝き、さらにそれらを背にしたロダンの黒々とした彫刻が、いま観てきたばかりの絵たちのちょうど延長線にあるようで,まさに一幅の絵のようでした。

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画像は「考える人」「カレーの市民」「地獄の門」です。これらは美術館の庭にあるのでチケットがなくても自由に観られます。上野公園へお出かけの際は,是非観ることをお勧めします。とにかくロダンはすごい!
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今日夜はこの冬一番の冷え込みとなりました。
それなのにまだまだ夏の話題で…すみません。
でもぜひご報告したいことがいろいろあるのです。
もう少し更新頻度を高めないと…反省。

今年は2年次の必修科目「テーマ演習」は3名の教員が開講しています。
学生は希望の演習を選択して受講しています。
テーマはこれまでにご紹介した川久保先生の「人間の安全保障を考えよう-国際社会と日本のかかわり方」、谷川先生の豊島産廃問題を取り上げた「地域問題研究」、そして私(白水)の「食と農と集落再生を考える」の3つです。
これまでに川久保・谷川両先生の夏のゼミ活動をご紹介しましたので、今回は白水ゼミの夏合宿の様子をお届けします。

我がゼミでは、前期は主に食の安全やそれにまつわる食料輸入の問題などを勉強してきました。そして地産地消型、自給型の農業の重要性に気づくところまで進みました。
夏には農業を基幹産業としている田舎を実際に訪ね、農業・農村の姿を直接に見る機会を設けました。
そこで訪ねたのが、「長野県栄村」。

そう、以前のブログでご紹介した長野県北部震災の被災地です。
震災被害の状況なども学生と一緒に見学して回りました。
コーディネートは京都精華大学の松尾先生にお願いしました。

出かけたのは、8月22日~24日でした。

役場前に集合し、まずは村内の巡検。
中条川上流の深層崩壊による大規模な山体崩落現場を間近で見学。
その迫力に圧倒されました。川がせき止められて土砂ダムもできていました。
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山道も随所で道路に亀裂が入り、崩れて通行不能になっていました。
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水田にも大きな段差ができ、耕作不能に。
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そして最後は仮設住宅の内部を見学。
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翌日は生憎の小雨模様。
今地元の方が復原に挑んでいる古道(志久見街道)を歩きました。学生の中には、虫嫌いで「帰りたい…」を連呼する者も(笑)。
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私が以前ご報告した民具の保管庫も案内し、午後はズッキーニ収穫体験へ。
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何を隠そう、栄村はズッキーニが特産品なのです。首都圏のスーパーなどでは、1本200円もする高級食材。それが広大な畑に大量に…。
ところが小止みだった雨が降り出し、残念ながら収穫は早々に切り上げることになりました。
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夜は収穫してきたズッキーニなど地元野菜と、隣町津南の名産品「津南ポーク」でバーベキュー。雨のため残念ながら室内でしたが。
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3日目は震災被害の酷かった青倉集落を見学し、何軒かのお宅をお訪ねして地震の話などをうかがいました。
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集落内では取り壊し中の古民家も見かけました。
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こうして3日間の合宿は終了。
最後は道の駅で土産を買い、名物のソフトクリームを味わって、解散となりました。
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お疲れさま~

後期は、日本農業の社会的意味とTPP問題などを勉強しています。

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